From 日々諸々

神奈川県立近代美術館葉山館に、若林奮 飛葉と振動 を観に行った。
今までなんとなくの作品の「感じ」しか知らず、しっかり鑑賞するのは初。

展示の最初のほうの紹介文に「目に見えないものも含めて彫刻化し世界を総合する」
というような旨が書いてあり、どういうことなのかめちゃくちゃ魅かれ、
以後珍しく全ての作品の解説を飛ばさずに読みながらじっくり観ていった。
わりと普段はよほど気になったもの以外は解説はスルーしがちなのだが、
全力でその作家の意識をわかろうとしながら観ていくのは疲れるけど面白い。

一通り見終わって、理屈ではなくまさに「腑に落ちた」感があった。
「彫刻を見た」でも「コンセプトを理解した」でもなく、
「世界の見え方をひとつ増やしてもらった」。しかもすごく自然に。
こういう後味はめったにない。
本当に面白かった。

観終わって午後4時。
昼食を食べそびれ空腹で美術館のオーシャンビューのカフェに着席したが
食事メニューのほとんどが売り切れと告げられたので、
カプチーノだけで耐えながら早くも暮れかかる美しい葉山の海を凝視。
逗子駅までバスで戻り、耐えきれず駅の立ちそばでかつ丼を食べて帰った。

季節の移ろい等

6月に入り蒸し暑さが増してくるとともに、
個人的には虫への恐怖も増してきて、ついに今日、
去年のままだった家じゅうのG用毒餌を新品と交換した。
あと今日は新潟の農家である母方の祖母から手作り笹だんごが届いた。
その笹だんごつながりで母が思い出を語って曰く、

 娘時代、自分はなんとなくだんご作りには参加しなかったが、
 それでもこの季節家でだんご作りが行われてる感じは好きで、
 その日も楽しい気持ちで農道を自転車こいで学校から帰っていたところ、
 不意にペダルが重くなった。見ると車輪に蛇がからまりついている。
 パニックに陥り全力でペダルをこぎまくった。
 すると少しして急にペダルが軽くなり、(ああ、蛇が取れた)とわかった。
 そのまま振り返りもせず引き続き家まで全力で自転車をこぎ続けた。

とのことであった。
その母は現在60代半ばであるが、彼女が18歳で上京してから50年近く、
笹だんごは毎年1度も欠かさず届けられているとのこと。
しかも今回は初めてちょっとだけ育ててみて1個だけうまくできたという
限定1個のブロッコリー様も入っていた。
私は農業はやらないけれど、その姿勢、できるものなら真似したい。

そんなところで、とりあえず私は白きワインを飲もうと思います。

ゴールデンウイーク

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は、晴れて気温もさわやかであまりに気持ちがよかったので、
公園にビールを飲みに行かないかと人を誘ったが、断られた。
そこで一人で銀座に出向き、某所に個展のDMを置かせて頂きました。
そして、そこに展示されていた化石や骨や鳥の卵や鉱物の標本、
雲丹や蚕や脳や受精卵の大きな模型などを凝視して満足して離れた。

個展は13日からですが、まだこれからも作品を焼きます。
明日作る作品の台紙兼台本(写真)まで出来たので、
今日はDMの発送準備とかこまごましたことをしつつ、
借りたDVD(アキ・カウリスマキ)を見て至福晩酌をしようと思います。

台紙兼台本
台紙兼台本

暗闇風呂

「スプリングフィーバー」という中国の映画があります。
苦手な人はすごく苦手かもしれませんが、私は好きです。
舞台が中国なのがいい・・・。東洋の色気があって・・・。
で、今夜はまさにちょっと春の嵐な感じで風が唸っております。
よって、久しぶりに暗闇風呂をしてきました。

暗闇風呂というのはその名の通り、電気を消して真っ暗な中で入浴することです。
この趣味を得たのは、東日本大震災直後の節電運動の時でした。
当時少しでも使用電力を減らそうということで、入浴時の照明をやめてみた。
そしたら、なんかいい感じだったのです。
以後、気が向くと、ときたま暗闇風呂をやっています。
特に今夜のような、強風や豪雨の時は楽しいのでねらい目。
台風の時などは雨風が激しくなるピークを待って風呂場に向かったりする。
暗い浴室の湯船で目を閉じ、風の唸りや叩きつける雨音をじっと浴びる。
明るい中で目を閉じるのとやはり何か違って、より音がダイレクトに迫ってくる感じ。

・・・こういう遊びが好きなので、他にも発見したいところです。

リセット&リスタート

やっとwebサイトを作りました。
それに伴い、ブログもリセット&リスタート致します。
こんな時間だし日本酒を飲んでいるので今日はこのへんで。
どうぞよろしくお願い致します。