From 日々諸々

会話のない読書会

昨夜、初台のfuzkueというお店で開かれた、
「会話のない読書会 すべての見えない光」という催しに混じってきた。
これ⇒ http://www.fuzkue.com/entries/382

一応、スタートの時間になると、店主の方からはじまりの声がかかった。
店内は10席。
そのうち9席にはお客(私含む)が、残る1席には店主さんが座り、
各自飲みものや食べものをあつらえながら全員黙って読書にふけっている。
飲食物はもう一人のお店のスタッフの方がいい感じに世話してくださる。
ふと顔を上げると、他の人達が本に目を落としているのが視界に入って、
(今ここにいる人みんな同じ本読んでるんだ・・・)と思う。
またふと目を上げた先にいる人の手元の本には、知らない本屋のカバーがかかっていて
(今日のために皆この本をそれぞれの日々のどこかで手に入れて集まったんだ!)と思う。

一応、2時間半という時間の区切りがあって、
時間になった時点で店主の方から一応おひらきの声がかかった。
とは言え、帰っても閉店まで居続けてもだれかに話しかけても
好きにしていてよいので、私はしばらくそのまま読書をつづけた。
「会話のない読書会」に惹かれて集まったくらいなので当たり前かもしれないが、
あまり積極的に他の人に話しかけようという感じの人はいないようで、
おのおの好きなように居残ったり退場したりしていった。
先に帰っていく人を見て、
(ここで読んだ続きを、このあと皆各自の場所に帰って各自読み進めるんだな・・・)
と思うと、また内心がおもしろさで盛り上がった。

私は本(とくに小説)は一人で読んで一人で消化するものだと思っていて、
皆で意見交換などする流れになる恐れが高そうな普通の読書会には
全く食指が動かないのだが、この読書会は、告知をみた瞬間から
(この距離感味わってみたい!!)とものすごい興味がわき、
予約をしてからずっとわくわくしていた。
ちなみにテーマの本はいつもの自分の守備範囲からは外れていたので、
このきっかけがなかったら手に取らなかったと思う。
店頭のレコメンドや書評をみて手に取る以上に、
このおもしろげな体験のために(読んでみようかな)と
手に取るに至った流れはなんかディープな出会い方だ。
そして読み始めたら徐々に引き込まれていって、読み進めるのが楽しみとなった。

丸一日経った今も、昨夜のあの場の感じがよみがえってきてじわじわときている。

神奈川県立近代美術館葉山館に、若林奮 飛葉と振動 を観に行った。
今までなんとなくの作品の「感じ」しか知らず、しっかり鑑賞するのは初。

展示の最初のほうの紹介文に「目に見えないものも含めて彫刻化し世界を総合する」
というような旨が書いてあり、どういうことなのかめちゃくちゃ魅かれ、
以後珍しく全ての作品の解説を飛ばさずに読みながらじっくり観ていった。
わりと普段はよほど気になったもの以外は解説はスルーしがちなのだが、
全力でその作家の意識をわかろうとしながら観ていくのは疲れるけど面白い。

一通り見終わって、理屈ではなくまさに「腑に落ちた」感があった。
「彫刻を見た」でも「コンセプトを理解した」でもなく、
「世界の見え方をひとつ増やしてもらった」。しかもすごく自然に。
こういう後味はめったにない。
本当に面白かった。

観終わって午後4時。
昼食を食べそびれ空腹で美術館のオーシャンビューのカフェに着席したが
食事メニューのほとんどが売り切れと告げられたので、
カプチーノだけで耐えながら早くも暮れかかる美しい葉山の海を凝視。
逗子駅までバスで戻り、耐えきれず駅の立ちそばでかつ丼を食べて帰った。

季節の移ろい等

6月に入り蒸し暑さが増してくるとともに、
個人的には虫への恐怖も増してきて、ついに今日、
去年のままだった家じゅうのG用毒餌を新品と交換した。
あと今日は新潟の農家である母方の祖母から手作り笹だんごが届いた。
その笹だんごつながりで母が思い出を語って曰く、

 娘時代、自分はなんとなくだんご作りには参加しなかったが、
 それでもこの季節家でだんご作りが行われてる感じは好きで、
 その日も楽しい気持ちで農道を自転車こいで学校から帰っていたところ、
 不意にペダルが重くなった。見ると車輪に蛇がからまりついている。
 パニックに陥り全力でペダルをこぎまくった。
 すると少しして急にペダルが軽くなり、(ああ、蛇が取れた)とわかった。
 そのまま振り返りもせず引き続き家まで全力で自転車をこぎ続けた。

とのことであった。
その母は現在60代半ばであるが、彼女が18歳で上京してから50年近く、
笹だんごは毎年1度も欠かさず届けられているとのこと。
しかも今回は初めてちょっとだけ育ててみて1個だけうまくできたという
限定1個のブロッコリー様も入っていた。
私は農業はやらないけれど、その姿勢、できるものなら真似したい。

そんなところで、とりあえず私は白きワインを飲もうと思います。

ゴールデンウイーク

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は、晴れて気温もさわやかであまりに気持ちがよかったので、
公園にビールを飲みに行かないかと人を誘ったが、断られた。
そこで一人で銀座に出向き、某所に個展のDMを置かせて頂きました。
そして、そこに展示されていた化石や骨や鳥の卵や鉱物の標本、
雲丹や蚕や脳や受精卵の大きな模型などを凝視して満足して離れた。

個展は13日からですが、まだこれからも作品を焼きます。
明日作る作品の台紙兼台本(写真)まで出来たので、
今日はDMの発送準備とかこまごましたことをしつつ、
借りたDVD(アキ・カウリスマキ)を見て至福晩酌をしようと思います。

台紙兼台本
台紙兼台本

暗闇風呂

「スプリングフィーバー」という中国の映画があります。
苦手な人はすごく苦手かもしれませんが、私は好きです。
舞台が中国なのがいい・・・。東洋の色気があって・・・。
で、今夜はまさにちょっと春の嵐な感じで風が唸っております。
よって、久しぶりに暗闇風呂をしてきました。

暗闇風呂というのはその名の通り、電気を消して真っ暗な中で入浴することです。
この趣味を得たのは、東日本大震災直後の節電運動の時でした。
当時少しでも使用電力を減らそうということで、入浴時の照明をやめてみた。
そしたら、なんかいい感じだったのです。
以後、気が向くと、ときたま暗闇風呂をやっています。
特に今夜のような、強風や豪雨の時は楽しいのでねらい目。
台風の時などは雨風が激しくなるピークを待って風呂場に向かったりする。
暗い浴室の湯船で目を閉じ、風の唸りや叩きつける雨音をじっと浴びる。
明るい中で目を閉じるのとやはり何か違って、より音がダイレクトに迫ってくる感じ。

・・・こういう遊びが好きなので、他にも発見したいところです。

リセット&リスタート

やっとwebサイトを作りました。
それに伴い、ブログもリセット&リスタート致します。
こんな時間だし日本酒を飲んでいるので今日はこのへんで。
どうぞよろしくお願い致します。