作品について

私の作品は焼き物です。
サイズは目安として立体は手のひらに乗るくらい、平面は20×20㎝以内、という感じでしょうか。
異なる種類や状態の土を組み合わせたり、乾燥や焼成のタイミングを変えたりすることで、
質感が変わったりコントラストが生まれたり亀裂が入ったりします。
それらの表情が、私にとっては単純に美しいです。

私は「判で押したような毎日」というのは、厳密には無いと思っています。
毎日同じ職場で同じデスクワークをしていたとしても、何かが毎日違う。
食堂で毎回同じメニューを頼んで食べていても、昨日と全く同じランチタイムは二度と来ない。
微かに違うものはなんだろう?
それは、「雰囲気」ではないでしょうか。
肉眼で「いつも同じ」に見えるものは世界の構成要素のほんの一部で、
見えない要素たちが実は刻々と変化していて、それがその場その時固有の「雰囲気」を生み出す。
要素が刻々と変化する以上、「雰囲気」は刻々と変わり続けて、リズムが生じている。
私は「一見ほとんど同じだけど実は全く同じと言い切れない」部分の肩をもちたい・・・。
というわけで、一期一会の微妙な雰囲気や、その移り変わるリズムのようなものを、作る物体に宿したいです。