From 12月 2015

神奈川県立近代美術館葉山館に、若林奮 飛葉と振動 を観に行った。
今までなんとなくの作品の「感じ」しか知らず、しっかり鑑賞するのは初。

展示の最初のほうの紹介文に「目に見えないものも含めて彫刻化し世界を総合する」
というような旨が書いてあり、どういうことなのかめちゃくちゃ魅かれ、
以後珍しく全ての作品の解説を飛ばさずに読みながらじっくり観ていった。
わりと普段はよほど気になったもの以外は解説はスルーしがちなのだが、
全力でその作家の意識をわかろうとしながら観ていくのは疲れるけど面白い。

一通り見終わって、理屈ではなくまさに「腑に落ちた」感があった。
「彫刻を見た」でも「コンセプトを理解した」でもなく、
「世界の見え方をひとつ増やしてもらった」。しかもすごく自然に。
こういう後味はめったにない。
本当に面白かった。

観終わって午後4時。
昼食を食べそびれ空腹で美術館のオーシャンビューのカフェに着席したが
食事メニューのほとんどが売り切れと告げられたので、
カプチーノだけで耐えながら早くも暮れかかる美しい葉山の海を凝視。
逗子駅までバスで戻り、耐えきれず駅の立ちそばでかつ丼を食べて帰った。

二人展が終わって

5日(土)で、ギャラリー福果での見谷カラスさんとの二人展が終わりました。
ご来場下さったみなさま、ありがとうございました。

私は土曜のみの在廊でしたが、それでも在廊中ずっと目にしていた
見谷さんの作品たち(とくに今回の新作)に、なんとなく情が移ってしまい、
今後またどこかで展示されているのを見たら(あっあのときの!)と
勝手に胸熱くしてしまいそうな自分がいます。売れたなどと聞いたら、
(あのときの子が嫁に!)と熱く思ってしまいそうな自分がいます。

自分の作品については、好きだけど、
自分内だけで(これはやらない)と禁じ手にしていることや、
(私の今のスキルで出来るわけない)と腰が引けてることや、
(この設備と環境しかないからこれはできない)と思い込んできたことが
けっこう多いな~と気づいたので、本当にそうかしら??と、
根本的なところを問い直して、今のうちに出来るだけ裾野を広げておきたい。
そしてやっぱり・・・大きいものも焼きたい。
さあどうするか。。来年はそのへんの道筋つけたいなと思っています。

 

 

二人展